ヤクルトとか野球界とかいろいろ

 初めに

この記事は殆どが感情・印象論や高速の論点ずれ、論理の飛躍などを多く含むと思われます。まぁレポートとかじゃないんで許してください。

それと主にこの記事の目的は自分の中で2020年を振り返るためとデータの意味や使い方を理解するためだと思ってます。

2020と2021に向けた補強とかについて

 2020年に何があったんだよ

※ 筆者はちなヤクです。それとヤクルトが最下位な理由なんて見ないでもわかるとか、そりゃ最下位やろってわかってる人は飛ばして。

 最終順位としての2020年

2020年、ヤクルトは気が付いたら勝率4割切ってました。すごいですね。

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なにこれ?

 

そりゃ負けてるとは思った。勝ててないなーとも思ってたけど、ここまで酷いとは思ってみなかった。単純に端数無視して考えれば、6割3分近く負けてる(引き分けてる)わけですよ。この.373とかいう勝率は言って見ればバースの打率(1986)の.389より低い訳で、つまりバースがヒット打つ確率より低い訳ですよ。(正確には打数とかあるけど大体)どうして・・

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まぁバースは安打数そのものは176だから・・

 

こう見ると11位の谷沢さんまで勝率超えてるじゃんやばいぞこれ。なんでこうなったんだよ

 なんでこうなったんだよ

 色々あるけど、まずチームごとのデータから見る。f:id:deruyun:20210127090702p:plain

はい

(NPB公式サイトより)

そら(勝率4割未満)そうよ。だって防御率4.61だもんね。被本塁打もダントツだし失点数もえげつないね。

・・・・えっ?去年より良化してるって?いやそんなはずは・・

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えぇ・・

 

一応注意として、今年と去年では試合数も時期も違うのもあって各種データの数字を元に単純比較はできないし、母数も違う。違うんだけど率として話させてね。

去年の方が酷いじゃねえか!

ちなみに2018年、それなりにまともというか交流戦から凄い勢いで戻ってきたあの年は防御率4.13です。まぁあの年は全体的に防御率が高くて、防御率トップの巨人でさえ3.79と結構な高さしてました。

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あの時はよかった・・交流戦で優勝した時と、神宮で中日相手に勝ちまくった時・・

2015年はこう。優勝の年ね。秋吉バーネットオンドルセクで勝ってた時。

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へー、打低だったのかな?ちょっとちゃんと見てみないとだけど・・

(両方共NPB公式サイトより)

というわけで、少なくとも5年前の優勝の時から二回、好成績を残したときはリーグで3~4位程度の防御率が必要だったということで、いくら打線が売りのチームでもこの程度無いと上には行けなかった訳です。

でも、今年はその打線すらなかった。これが今年のチーム打撃成績。

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なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ

打てなきゃ勝てないんですよ。このチームは。

だって防御率とか失点とか一番ひどかったんですから。

なのに打てなかったんです。それは当然、負けます。

ちなみに2018年、2015年のデータがこれ。

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まぁこれくらい無いと勝てないよね

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まぁこの年はどっちかといえば交流戦からの加速だったからね

 

これを見ると、Aクラス入った時は打線がきっちり仕事してるんですよ。それも打率で行ったら両方共リーグトップです。逆に言えばこれくらい打てないと勝てていないとも見れますがね・・

原因はわかった。というか明白。

2020シーズンの打線とか投手陣

まぁ正直、開幕時から絶望感は結構あったと思う。村上がコンディション不良訴えてたり、そもそもバレンティン抜けちゃったし。(最終的にこれは非常に痛かったと思ってる)

投手は石川が悪くて2番手か3番手とかいう驚きの薄さだし、奥川は期待感こそあれど即戦力じゃないし。

結局コロナのせいで開幕は大幅に遅れた。勿論よくシーズン回ったなってくらい関係者の方々の協力あって開幕して、そして終了にまで達せたのは言うまでもないけど。

で、開幕しました。神宮でね。2018年2位だったからね。(2年前のシーズンの上位3球団の球場で開幕する予定だったし関東集中開催の意向もあった・・はず)

そして、これが開幕オーダー!

 

 

こんな感じに試合前にスタメンとか出してわーわーやってた。そしたら。

試合前練習で中村がぎっくり腰になったんだよ!

https://media.giphy.com/media/62cY6enQoDW3ku9c3n/giphy.gif

まず正捕手が消えたよね。スタメンどころか1軍からも消えちゃったのね。

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オイオイオイ終わったわ今シーズン

(NPB公式サイトより)

試合前練習だぞ!?それも遅れたとはいえ開幕戦の直前練習だぞ!?

っていうところでキャッチャーが消えたところから今シーズンは始まった訳です。

 というわけで、事実上開幕オーダーは

 

  1. (一) 坂口 36歳
  2. (二)山田 28歳
  3. (左)青木 39歳
  4. (三)村上 21歳
  5. (中)塩見 27歳
  6. (右)雄平 36歳
  7. (遊)エスコバー 34歳
  8. (捕)嶋 36歳
  9. (投)石川

という形になりました。ちなみに石川は40歳4か月での開幕投手だそうです。

おめでとうございました。驚きの投手層の薄さ

 このうちエスコバーは新外国人、嶋は戦力外で獲ってきました。戦力外から開幕スタメンって事ですね。

 

で、全員それなりに打ちました。塩見以外は先発全員が打ちましたし、一応塩見も開幕カードでHR打ってます。

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それなりというか結構良いね

(NPB公式サイトより)

ただ投手層がダメだった。梅野が打ち込まれて、今野も2つの四球などで2失点してしまい終了。

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思ってる所と違うところから出火してしまった

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ベンチ入り投手陣

(NPB公式サイトより)

これが投手層。こっちにも今野(戦力外)と長谷川(前SB育成)が1軍にいるって時点で凄い危ない気がする。。。。

シーズン通してみて実際やばかった話 投手編

 ここからちょっとだけマジメ。

まず投手陣から。全員規定投球回未達です。小川があと1回投げてれば・・実はDeNAも全員規定未達なんですけど、大卒左腕組が揃って居ないっていう原因が明確だったり、勝率も5割近くはあり、平良や大貫、濱口といったメンバーが70投球回以上の投手として居ましたし、前2名は防御率2点台で安定していましたんで先発ローテーションという意味で問題は無いと思います。

 ですがヤクルトの場合事情が違います。同じように70投球回以上の投手は3人。
小川高梨石川です。それぞれ投球回順119, 94, 76,1/3 
となってます。それでいてこの3人の防御率は同順で4.61,4.12,4.48です。

ちなみに今年優勝した巨人の70投球回以上菅野戸郷サンチェス田口でした。防御率もそれぞれ1.97,2.76,3.08,4.63 と田口以外が全員2点台前後に収まってます。まずここで大きく他と差を付けられたのは言うまでもないでしょうね・・

それと後述する守備の話にも関連してくるんで、ここで1つ気になる数値を。FIPっていう数値があるんです。概要としては守備の関係しないプレー四死球や三振、それに即失点になる被本塁打といった投手だけで完結する項目)を評価する数値です。

FIP=(13×被本塁打+3×(与四球-故意四球+与死球)-2×奪三振)÷投球回+定数 
※定数=リーグ全体の[失点率-{13×被本塁打+3×(与四球-故意四球+与死球)-2×奪三振}÷投球回]

守備の関与しない与四球・奪三振・被本塁打という3つの項目から、守備から独立した失点率を推定・評価した指標。

 

 出典:DELTA社ページ(https://1point02.jp/op/gnav/glossary/gls_index_detail.aspx?gid=10140)より

これは菅野を除く巨人勢と言うほど変わりませんでした

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ヤクルト投球回70回以上のFIP

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巨人投球回70回以上のFIP

 

ここまで投手編でしたが、ここで取り上げたデータなどよりも心配なのは、
ここ最近ドラフト上位即戦力を取りまくっているにも拘らず先発ローテにほぼ誰一人として固定できていない事だと思います。
実際ただでさえにわかな私がプロ以外の野球関係に関して色々と考えるのは余計にどうかとは思うんですが、これならドラフト1位に関しては野手にするとか、投手なら先発が可能な高校生を取りまくるとかどうなんですかね。わざわざ大学・社会人を取りにかかって結局先発できずに中継ぎになり将来性も薄いというのはちょっと個人的にどうかと・・・。結局神宮の狭さは誰が入っても変わらないわけで、それ考えたらもっといい野手取りませんかね?

シーズン通してみて実際やばかった話 野手攻撃編

投手に関してはこの際目を瞑るというか、元からこうだった。それに関してはもう致し方が無い。ここ何年かはその上で打ちまくって勝つ事ができていた。
が、今年は打撃に関してもダメだったのが問題。という訳で打撃成績です。

"2020シーズンの打線とか投手陣"で出した、開幕オーダーが結局最終的にどういう成績を残したのか。まずそこから確認します。

 

  • 坂口 .246 9HR OPS.688
  • 山田 .254 12HR  OPS.766
  • 青木 .317 18HR OPS.981
  • 村上 .307 28HR OPS1.012
  • 塩見.279  8HR OPS.856
  • 雄平.223     0HR OPS.528
  • エスコバー.273 1HR OPS.641
  • 嶋.098 0HR OPS.305
  • (石川)

https://media.giphy.com/media/WrNfErHio7ZAc/giphy.gif

 これはやばい。打率だけ見たらエスコバーもマシそうに見えるんだけど、OPSが.641とちょっと流石に長打が足りなさすぎる。青木村上の二人に関してはもう全く言う事無しって感じなんだけれど・・2人じゃあの投手を引っ張るには余りに不足すぎる!

これは投手の話なんですが、DELTA社が出しているWARデータを見てみたら、高梨以外全員WAR2.0を割ってました

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つまり投手層の多くは追加で1勝稼ぐのがやっとな訳です。当然上位の表にいない人達のが多いので、野手陣はこれを覆すだけの点数を取る必要がある訳なんですが・・・

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青木村上については言う事無し。しかし2位の村上4.8から3位の山田1.9と非常に大きく落ちてます。一般的には「(スタメンで出る)平均的選手」の基準が2.0あたりなんだそうです。つまりその「平均的選手」のラインさえ2人しか達してなかったんです。これは厳しい。投手陣投手陣と巷では騒がれますしそれに間違いは全くないんですが、打線に関してもそれと同じくらいの課題を抱えていると言えるんじゃないでしょうか。特に今年は4番に入った村上が打つ割に後続打者が続かないので得点に結びつかなかったり、そもそも村上を敬遠して5番以降で勝負するシーンが目立ちましたからねぇ。まともに相手と勝負できる打者が3,4番くらいしかないっていうのは余りにも厳しい

 

ここまで野手攻撃編だったんですけど、先述した投手編の最後でも書いた通り私は神宮で野球する以上、失点に関してはこの際いくらピッチャーが良くなっても劇的に減少するとは思ってないです。だからこそ打線をしっかりと組む事が勝利への前提だと思ってるので、今年のこの結果はかなりショックですね・・。
更にこの野手スタメン陣、かなり高齢化進んでます。先程の開幕オーダーからシーズン後半復帰して今後も正捕手であろう中村悠平と嶋だけ入れ替えて平均年齢(年齢は2021.2/8を基準)を出すと、約31.4歳。ある程度若返っている打線でこの結果なら致し方ないかなーとも思うんですが、かなり年齢増してきてます。新しく出てくる選手については後述するのでその時に。

 

シーズン通してみて実際やばかった話 野手守備編

守備に関しては余程ひどくなければ良い・・・って感じで私は見てたんですが。

一先ずUZRとARM見てみましょう。UZRっていうのは大体他球団の同じ守備位置の選手との比較って感じです。高いほど良いです。
ARMっていうのは外野手の送球評価だと思ってください。なので内野手とかの送球はARM評価に入りません。この評価には肩が良い悪いとか以外にも得点を抑止した塁を進ませなかった)なども入ってます。守備イニング300以上を対象にして話を進めます。

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青木は流石。今年は特に送球による評価が高かったこともあって、GG賞が取れたっていう話が多いですね。青木は肩自体は正直弱い方の部類に入ると思うんですが、球際や送球に至るまでなどは流石の部分があると思います。実際ARM,UZR共に素晴らしい数値を残しているので・・パワプロ的に言ったら肩Eの送球B守備Cみたいな。(伝われ
一方、意外と(?) 村上もそれなりにうまくいってます。2019シーズンはUZRでも-0.2とマイナス評価だったこともありますし、それをある程度克服したって感じでしょうか?来年一塁か三塁かは気になりますね。
一方下位組。ある程度のマイナス評価っていうのはまだしも、特にきつかったのは坂口とエスコバーのUZR。坂口は外野全部とファーストを36歳でこなしてますし、厳しい部分が所々に出てきてしまうのはもうしょうがないです。毎試合毎試合違うところ守ってたりもしますし。ただエスコバーのUZRが死に過ぎている。これはセントラルどころか2020シーズンの遊撃手の中で最下位の数字です。(遊撃手ワースト2位は広島田中広輔の-12.5)流石にまずいですね。センターラインがこれだと中々・・肩と日本人にはできないであろう滅茶苦茶な捕球体制からの凄まじい送球とか色々見せてはくれたんですけど。素の守備範囲がここまで明確に差を付けられちゃうと・・。要因は色々あるんでしょうが、現実としてシーズン終わってここまで守備数値が悪いのはチームにもかなり大きく影響を与えてしまったのは間違いないでしょう。

 

ここまで野手守備編。青木と村上に関してはどの項目でも褒める事以外特に無いんですがね。エスコバーは長打足りないなーとシーズン中思ってましたし、シーズン終わってからもそんな言われるほど守備悪くないだろ!って思ってたんですけれど。実際それは主観の印象論だった、って事なんですかね・・

面白かったり結構内容のあったゲーム2020

 

そもそも4割勝ててない時点で内容のある試合数えられるほどあるんすかね

いやないんだけどね

7/7 中日戦

 

1つ目はシーズン開幕して2週間くらいのこれ。これ勝てたのはファンとしては精神的に嬉しかった。

まぁでもメインは相手の過失なので深くは触れない。・・っていうか本願寺炎上寸前やったし

 

9/16 横浜戦

youtu.be

結局上田がこれでヤ戦病院*1送り、ひいては多分これも影響して戦力外になった訳なんだけれど、1点差を守る上田のファインプレー。個人的に上田には思い入れがあって、2018年の9月に台風の中神宮に試合見に行った時、最後にサヨナラ3ランを打った後にヒーローインタビューで「この環境の中見に来てくれたお客さんは真のファンです」的な事言ってくれて感極まった覚えがある。それがあるから事実上上田に引導を渡したこの試合は個人的に思うところが色々あった。。。。↓

www.sanspo.com

 

10/25 中日戦

youtu.be

なんでこう、劇的というか印象に残るというかそういう試合って中日戦多いんだろうね?2018年もそうだったんだけども・・

というわけで五十嵐の引退試合。個人的に五十嵐がヤクルトに来たのって本当に貢献度が高いと思っていて、勿論移籍1年目に回転してくれたこともそうなんだけれど、まず移籍時にSB時代と比べて超大幅減俸となる提示でヤクルトに戻ってきてくれた事。  石井や高津との仲もあって投手コーチや監督も信頼できる人として送り出せた、というのもあるだろう。

更に、五十嵐が来てからというもの、長谷川、小澤というSB育成ルート内川といった有望な選手やベテランをSBから連れてこれるようになったんじゃないかって思ってる。これがもし多少なりと五十嵐の影響を受けてる(例えば話聞かれてる)なら、それはヤクルトにとって非常に大きな事だと思う。ヤクルトにはまともな育成設備・制度がお世辞にもあるとは言えないし、三軍なんてある訳が無い。そんな中で、育成を取る余裕のある球団から、それなりに育っていて、どのような選手か2軍戦などをチェックすれば理解できる選手を獲得できるというのは 非常に大きな要素だと思っている。

実際、2021年の話だが春季キャンプには内川近藤弘樹という他球団から来た選手がメンバー入りしている。それに2020年シーズンでは今野や長谷川が多く出番を得た事を考えても、十分現在育成選手であるメンバーや他球団から移籍してきた選手にも一軍の出番はあると考えられる。その中で、近年育成選手から1軍で活躍できる選手を多く輩出してきたSBの選手を獲得しやすくなっているというなら、これは育成という意味だけでなく現有戦力の強化にさえ繋がるのではないだろうか。

そういう五十嵐が去った後の事も考えて、ありがとう五十嵐亮太!

2021年への補強や来シーズンの展望

 ヤクルトの2021シーズンについての話

マジメそれなりに終わり。今これ書いてる時期はキャンプの第二クールあたりです。多分情報とかはすぐ陳腐化します。その点だけ。

外国人関係

まず決まっている話から。外国人の来日が遅れます。少なくともキャンプ中は無理っていうレベル。これヤクルトとしてはかなり厳しいんじゃないですかね?日本人をFAで新規獲得した訳じゃないんで、大きな期待値のある戦力っていうのはやっぱり外国人。それが調整の遅れや最悪の場合開幕間に合わない、ってなるとかなり大変・・。
更に言うなら、来日が遅れるのは新規の助っ人だけです。去年もいた外国人は続々来日してます。ヤクルトで言うならマクガフはもう来てますし。そういう意味で、今年3人の外人を獲得したのは余計にスタート時点で不利を被りそうですね・・。しかも来日できない間にコロナに感染しようもんなら、下手したらシーズン中盤まで来れないとかあるかも。日本に来てから感染される分には治って調整できたら、って感じでしょうが・・

それに加えて去年からのルールとして、外国人登録枠の拡大があります。今までは合計4人,投/野手各3人を上限とされていたわけなんですが、それがまず2020シーズンの特例によって5人上限となってました。そのルールに2021シーズンは小改正が入り、投/野手の比率がシーズン中も通常通り変更できるようになりました。つまり自由度が増したって事ですね。これ含めてヤクルトはフルパワーで2021シーズンに臨める!と思ってたんですがねぇ。特に去年の11月くらいは日本も一旦感染弱まりかけてましたし。

 

FA関係

でも、悪い話だけではありません。あろうことかヤクルトはストーブリーグにおいて井納の獲得の件以外は全勝しました。少なくとも流出組は全勝です。

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大本営発表!大本営発表!我々は交渉戦に勝利した!

(それなりに面倒だった)

小川石山、そして絶対に無理だろうと思われていた山田の残留。正直どこからこの人たちに金が出たのか正直怖いというか100%本社からというか・・。
今年のコロナで何故か増収した本社の気前が良かったんでしょうか、それともダノン撤退で楽になったからなのか・・。まぁとにかく現有戦力は流出する事はありませんでした。衣笠さんも言ってましたけど、少なくともここまでの時点で弱体化をすることは無かった訳です。色々要因はあると思ってます。ファン感謝デーの前までに石山もそうですが、山田に対して超大型契約を出して早期に引き留めを行えた事でオフシーズン前最後のユニフォームでの顔合わせとなる日までに残りを小川のみにした事。これで小川の移籍に対するハードルというか、プレッシャーが出来たと思ってます。これが1つ目。
2つ目ですが、よく報道で日ハムが熱心に交渉しているらしいと出てました。

hochi.news

日ハムは西川・有原の海外挑戦があるのでこれが移籍するしないは大きい。ので小川は多分待たされたんじゃないですかね?恐らくは、有原のメジャー移籍の話が終わるまでは。そんな中。

www.sponichi.co.jpちゃんとこっちは小川に対してできる限り年内返答を求めた訳です。こっちだって移籍されたらその分の戦力探してこないといけないし早く知らせてほしいのは当然ですが。
これも圧力になったんじゃないかと。これが2つ目。

3つ目はヤクルト投手層の薄さ。悲しい話ですが、うちは4点代でもエースなんです。だって石川は開幕投手級だし・・。活躍機会や現役生活を終えた後の話もヤクルトはドラフト上位にはかなり色々用意してますし。これも大きかったんじゃないかと。

 

ストーブリーグって、、、、こんなに良い物なんだなぁって・・・

 

新戦力について


FAの話はここまで。ここからは新戦力について。まず日本人組から。

内川来てくれるか!

 

っていうのがまず非常に今オフ驚きました。杉村コーチがいるとか、接点が無い訳ではないんですが・・2000本安打の巧打者が来てくれるとは。これは将来コーチとかそういう役職の保証もあるんですかね?勿論現役で華々しい活躍をした人が指導者になっても同じ活躍ができるかと言われればそうとは限らないですが、少なくとも日本代表やその他さまざまな場面で日本を代表する打者だったのは事実で。その選手を引き入れたのは現在・将来共に大きいと思います。勿論、2021年シーズン打ってくれればそれに越したことは無い訳ですがね?
それと元楽天のドラ1だった近藤も持ってきました。育成契約なんですが、1軍キャンプ同行っていう事で半ば伊藤コーチと一緒に来た感じなんじゃないですかね。実際にどういう活躍してるかとかは未知数ですしリーグも異なるので言う事は特に無いんですが、仮にも楽天球団としてドラフト一巡目で選択した選手ですし。それなりの期待はしたいかなと思ってます。
そして元ソフトバンクの小澤も育成契約。正直SB二軍とか三軍については全く知らないんですが、トライアウトを神宮でやってたんでその中継見てましたけどそこの結果が良かった。あの3打席勝負だけ見たら、良いんじゃないかな?と思わせる感じでした。実際どうかは未知数ですがね。
そして日本ハムから支配下として宮台。東大出身らしいですね。すごい。こちらもトライアウトで三者連続三振という結果を残して複数球団からオファーがあったらしいんですが、

www.todaishimbun.orgヤクルトに入団となりました。話によると他球団からは育成、ヤクルトだけ支配下オファーだったとか聞きました。ソースどこだったか忘れたんですけどね。

それと今年?(去年の年末のトライアウトのことね)のトライアウトは神宮でやってたので。投手に関しては神宮のマウンド合う合わないっていうのあると思います。傾斜してるんですよ、神宮。マウンドだけに限らないんですけれど。そもそも宮台選手は大学時代から神宮で投げてたでしょうが、マウンド適正あるなし見れたのは地味ながらお得ポイントじゃないでしょうかね?

ちなみにヤクルトはこれで六大学全員の選手が現役で揃ったそうです。

full-count.jp

地味に球団初の東大出身っていうのだけじゃなくて、木澤選手が入るまで慶應っていなかったんですね。ちょっと意外。

 

次に外国人組。新規助っ人としてサイスニード投手とホセ・オスナ(オスーナなのかオスナなのか人によって違ったりするんだけれど球団表記のオスナで)内野手ドミンゴサンタナ外野手を獲得。自分は外国人選手に関してはホントに知らないんで大雑把なデータになりますが・・

サイスニード投手は先発・中継ぎ双方経験があるそうです。ただメジャーなどではリリーフとしての活躍がメインで、先発として使えるかどうかはNPBへの適応なんかが鍵になってくるんじゃないでしょうか。流石に先発で使うつもりで獲ってるとは思いますが・・。武器はカットボールの様子。

オスナ選手はどちらかというとアベレージ・コンタクト型の選手の様子。ただ個人的にはNPBの野球にどれだけ適応できるか次第にはなりますが、神宮という野手有利の球場においてはある程度のHRが出るかもしれないんじゃないかと思ってます。バレンティンの獲得理由も「神宮なら安定して届く」というのも理由の一つだったらしいですし。
もしかするとある程度のアベレージとHRを両立させることが理想かもしれないですね。個人的には元中日のアルモンテくらいになってくれれば〇なのかな?と・・

最後にサンタナ選手ですが、パワーヒッターの選手の様子。18年にはメジャーで30HRという長打力を誇っています。守備はお察しレベルらしいんですが、バレンティンと同じのが来るって考えたらそんな嫌な気がしないので多分気にならんでしょう。きっとレフトのUZRが-10.9なんてそんな問題じゃないだろう。レフトでも-5.2とか出してるらしいがきっと大丈夫だろう。多分。きっと。おそらく。
それよりまずいのが右肘の故障。2019年に肘を故障してから大幅に打撃成績を落としてます。これがどこまで治癒しているか、慢性的なものではないのか?というコンディション面での不安が主な不安材料なんじゃないかなと考えますね。守備は知らん。

www.nikkansports.com(故障の話)

新人選手

まず2021年から加入する新規入団選手。

プロ野球ドラフト会議 | 東京ヤクルトスワローズ

1位 木澤 尚文 投手 22歳 慶應義塾大学

2位 山野 太一 投手 21歳 東北福祉大学

3位 内山 壮真 捕手・内野手 18歳 星稜高校

4位 元山 飛優 内野手 21歳 東北福祉大学

5位 並木 秀尊 外野手 21歳 獨協大学

6位 嘉手苅 浩太 投手 17歳 日本航空石川高校

 

育成1位 下 慎之介 投手 18歳 高崎健康福祉大学高崎高校

育成2位 赤羽 由紘 内野手 20歳 信濃グランセローズ

育成3位 松井 聖 捕手 25歳 信濃グランセローズ

育成4位 丸山 翔大 投手 22歳 西日本工業大学

 

まず育成っていう文字がある事自体が異例。あっても2,3人。今年取った4人という育成選手の数は過去最多です。うち2人が独立リーグですが、これはもしかすると今までのような育成から球団が方針転換していくってことなんでしょうか。来年のドラフトを見てみないとわかりませんが・・

で。まず支配下選手ですが、基本的には大学・投手ですね。慶應義塾と早稲田の決勝はテレビで見てたんですが正直ひでえ采配してんなーwwwしか印象に残ってなかったのでよく覚えてません。あと小宮山が不審者にしか見えない事とか・・

それ以外では元山選手が星稜高校からですね。奥川とのバッテリーは再び見れるんですかね?

それと5位の並木選手なんですけど、「サニブラウンに勝った男に勝った」そうです。非常に胡散臭いというか、とても心配になる異名だというか、逆にそれ以外全然何も聞かないのでもっと何かないとかとか思うんですが・・それに「サニブラウンに勝った男」も中学時代の話らしいし・・足は良いんですが、最低限バッティングとかどうなのか見てみたいですね。本当に最低限あれば使えるとは思うんですけど、完全な陸上部だと困りますし。

育成はすみません、よくわかってないです。2軍キャンプ見てないし。ただ育成1位の下選手は神宮大会で準優勝したんだそうです。期待してます(超適当

 

台頭してきた選手

個人的に一番伸びてきて推しなのは宮本。去年代打メインながらも.274を記録して飛躍の年になったと思ってます。今年のクルーユニフォームは山田・小川・宮本の順で選びました。正直宮本のが来ると思ってたんで。OPSも.731と決して悪くないですし、特に注目したいのがBB/Kっていう数値。

BB/K=四球÷三振

打席のうちの四球の割合。

四球の数を三振数で割ったもの。

打席でのアプローチが適切で、ストライクゾーンの管理能力に長けた打者ほど高い数値を記録する。

DELTA社ページ(https://1point02.jp/op/gnav/glossary/gls_index_detail.aspx?gid=10023)参照。

という事なんですが。171打席ながら、宮本はこの値がチーム内で150打席以上立った選手の中で3位です。

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宮本の上にいるのは青木と坂口のみです。その下には村上や山田もいますし、打席量が違うとはいえ非常に良い結果を残しているんじゃないかと思っています。
課題として見えるのは、ISOという長打を評価する数値ではかなり下の方にいる事ですね。

ISOというのは長打率−打率で求められ、つまるところ長打をどれだけ打てるかってところの指標です。数じゃなくて率なので打席数少ないと変わってくる事に留意して下さい。

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どうなってんだエスコバー長打率、打率.273でこれって・・長打率.329!?しれっと山崎も酷いし・・

これを見るとかなり今年出た組の中でも低いってことがわかると思います。これは打席数少ない中での結果なのでなんとも言えませんが、宮本が更にレギュラーへの道を歩んでいくには遠くに飛ばす技術も必要になってくるんでしょうね。ただ強い打球の確率が出るHard%という数値は悪くないどころか上位なので来年見てみてどうだろうかという所。ちなみに今年の出場は二塁が最も多く220.2/3イニング。次いで三塁が41イニング。ライトで14イニングとユーティリティ性も出しています。二塁は超大型契約の山田がいるのでバックアップ的な要員になるでしょうが、それ以外のポジションでも出場できるので個人的には是非ともスタメンで見たいです。

 

もう一人は投手の吉田大喜ルーキーながらそれなりにローテに定着してくれました。被打率とか1試合当たりの平均被本塁打とかその他データは結構悪いように見えた・・見えたんですけど。

よく考えたら石川とか小川もそんなもんでした。

被安打率は1分ほど石川より高かったりするんですが、マジでその他の値とかも言うほど石川・小川と大差ありません。67と1/3という投球回はスアレスと同じ、石川より10少ない程度なので、これからの成長も考えたら十分、特にヤクルトならローテ上位に入ってきてもおかしくは無いと思います。期待!

 

おまけ?というか個人的な感想

村神の満塁ってどうなの

ちょっと申し訳ないというか、今年青木と一緒に必死にこのチームの中で頑張ってくれた村神さんに思う事があるんです。データにも記憶にも無いんですが、村上って結構試合終盤の満塁時のチャンス逃してません?スコットの件とかありましたけど・・

例えば7/19日の広島戦。9回裏1死満塁から併殺打ってます。まだヤクルトが調子よかったころです。中村が離脱してヤ戦病院だの投手は案の定炎上するだのやってた頃です。

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7月13日の記事らしい

あったんですよ。調子よかったころは確かに。で、結局その7/19日の試合は10回引き分け。勝ったと思ったのにうーん引き分けかよーとか思ってましたが、流石に1試合でこんな事考えるほど酷じゃないです。その次に7/22日横浜戦。9回表1死満塁で空振り三振してます。結果は広島戦と同じく引き分け。うーん満塁2回ともダメなんかーと思ってました。ちょっとこれ以上追いかけるのは困難なんで、データで楽しむプロ野球さんのデータを引っ張ってきます。

baseballdata.jpこれを見て頂ければわかるんですが、村神さん満塁時だけは普通レベルと思います。満塁17打席中4ヒット1HR(スコットの時だね)だけです。

まぁこれは多分試合最終盤の競った場面での凡退が自分の中で目立っただけでしょうね。・・・それと例の2試合を引き分けたあたりから失速が始まったからかなぁ・・なんだろなぁ・・・・

野球に関するデータについてや膨大なデータに関して

昨今は野球に関するデータってすごい増えたように感じる。それこそセイバーメトリクスなんて5年前に一般的な用語だったか?って感じだし、こんなに状況別なんかでデータを集めてそれが一般向けに出されているなんて自分としては時代の変化に驚くばかりでした。なので今回はできる限りそういう要素を自分なりにフル活用して今後の野球観戦とか話題にできるようにと思ってブログ書きました。今回のブログの中盤あたりから利用を始めたDELTAのデータは有料会員月1000円なんで、DAZNとついでに入ってみても面白いんじゃないですかね?

それと個人ブログとかにも色んなデータの集積が見られるようになったと思います。Twitterとかで見るだけでも参考になるデータ・見地が非常に多くなったんで、そういうの見てみると面白いデータばかり出てくる。凄い時代だと思います。野球だけじゃないですが、特に野球はそういうデータの利用が進んでると思います。これからはサッカーとかもそういう時代になっていくんすかね?DAZNとか見てるとスプリント回数がーとか色々やってますし。

 

疲れた。13600文字だそうで。では、また開幕まで・・

 

*1:結局シーズン終了まで帰れなかった